四天王寺中学校


2018年度 中学入試分析

 今年度の大きな変更点としては、3教科・4教科の選択制入試の導入があげられる。これにより、四天王寺中学校への門戸が大きく開かれることになり、昨年度よりも志願者数が増加する結果となった。どちらの判定でも400点満点での合否判定となるが、4教科型の方が「算・国・理・社」か「算・国・理×1.25」のうち、得点の高い方で合否を判定してもらえるアラカルト方式なので、ぜひとも4教科型での受験を勧めておきたい。入試方式には大きな変更があったが、出題傾向では特別大きな変更はなく、どの教科も四天王寺らしい問題の出題が見られた。しかし、今まで出題実績の多くない分野からの出題がみられたので、過去問の反復練習+αを徹底することが合格への必須条件である。

医志英数Ⅱ英数Ⅰ文化・スポーツ
募集人数35名90名120名約20名
志願者数466名147名21名
受験者数459名141名21名
合格者数77名26名
(193名)
49名
(126名)
21名
実質倍率5.96倍1.88倍1.00倍

( )内は、「医志」からの回し合格者

英数Ⅱ・Ⅰの実質倍率は、回し合格者数を除く

算数国語理科社会
受験者平均点85/12079/12043/8058/80265/400
合格者平均点91/12082/12046/8060/80281/400
受験者最高点114/120107/12075/8078/80355/400
合格者最低点-/120-/120-/80-/80医志308/400
英数Ⅱ269/400
英数Ⅰ236/400
2018年度入試要項
医志英数Ⅱ英数Ⅰ文化・スポーツ
募集人数35名90名120名約20名
選抜方法算・国・理(・社)国・作文・面接・実技
出願期間11/18土~1/10水
試験日程1/13土
合格発表1/14日(郵送・掲示・web)
英数Ⅰ・Ⅱ・医志文化・スポーツ
算数120点(60分)
国語120点(60分)120点(60分)
理科80点(40分)
社会80点(40分)
作文80点(40分)
合計400点(200分)200点(100分)
2017年度大学合格実績

高校卒業生:470名

国公立大学への進学者数(カッコ内は現役)

東京大
1名(1名)
京都大
18名(10名)
大阪大
29名(18名)
神戸大
24名(18名)
大阪市立大
16名(12名)
大阪府立大
18(12名)

私立大学への進学者数(カッコ内は現役)

早稲田大
14名(12名)
慶應義塾大
8名(3名)
関西学院大
67名(59名)
関西大
68名(53名)
同志社大
104名(75名)
立命館大
81名(52名)
過去3年間の中学入試データ
年度医志英数Ⅰ・Ⅱ全体
受験者合格者実質倍率合格者最低点受験者合格者実質倍率
2016456657.02293/400(73.3%)123492.51
2017402755.36227/400(56.8%)89581.53
2018459775.96308/400(77.0%)141751.88
年度英数Ⅱ英数Ⅰ
合格者合格者最低点合格者合格者最低点
20168(128)254/400(63.5%)41(175)215/400(53.8%)
201720(170)194/400(48.5%)38(114)166/400(41.5%)
201826(193)269/400(67.3%)49(126)236/400(59.0%)

「英数Ⅱ・Ⅰ」合格者の( )内は「医志」からの回し合格者数

「英数Ⅱ・Ⅰ」の実質倍率は、回し合格者数を除く

算数

 60分の制限時間で大問6題の全19問、解答だけを書き込む例年通りの形式である。大問1から大問4までは、計算、割合に関する問題、平面図形、速さ、数の性質といった単元から、バランスよく出題されており比較的取り組みやすい問題が並んだ。大問5と大問6は、立体、推理・場合の数からの出題で、各大問の最後の小問③を正解させるには、高いレベルの論理的思考力が要求された。受験生には、日頃から図や式を用いて条件を整理しながら問題を解く習慣をつけてもらいたい。
 また、過去問に取り組む際は、全問を解かずとも解ける問題を確実に解いて合格点を取りきることを常に意識したい。

算数分野別出題バランス
国語

 今年度も例年通り文章題が3題出題され、うち文学的文章が1題、論理的文章が2題であった。記号問題・抜き出し問題がやや多めではあったが、出題された設問形式に目立った大きな変化はなく、漢字の問題や記述問題もあり、全体としてはバランスのよい出題となっていた。限られた時間の中で、3題の文章を正確に読み取る力が必要である上、記号問題で細部まで精査する力、抜き出し問題での的確に抜き出す力も必要とされる。日ごろの学習では、ていねいに文章を読み込むこと、設問の意図をくみ取る練習を重ね、過去問に取り組む際には、時間配分にも注意することが重要である。

国語分野別出題バランス
理科
  1. 出題内容
     物理・化学・生物・地学からそれぞれ大問1題ずつの出題であった。
  2. 昨年までとの比較
     主に生物や化学において、グラフや表から分析していく出題形式は例年通りであった。ただ、ここ数年で出題されなかった光の問題は受験生にとっては難しく感じたと考えられる。問題ごとに難度の差がはっきりしていて、難問はコース分けのふるいにかける目的と考えられる。
  3. 対策
     文章や表、グラフから答えを導くのに必要な情報を読み取る力を必要とされる。また、毎年出題されるグラフを書く問題は対策が必要である。
理科分野別出題バランス
社会

 学校教科書に関する知識問題、約10問程度の時事問題の出題など例年通りの特徴もあったが、問題数は例年に比べると10問ほど減少して50問ほどであった。しかし、昨年度と同様に長文の記述問題が出題されているので、ボリューム感は例年通りである。知識量が社会の出来を分けることが多い学校なので、地理・歴史分野においては、とにかく多くの知識を身につけておくことが肝要である。公民分野からの出題は少ないが、時事問題に関連して出題されることがほとんどなので、その年に話題となった出来事やワードなどと関係の深い公民分野の内容を特に重点的に勉強しておく必要がある。

社会分野別出題バランス