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2018年度 中学入試分析

 受験者は700名を超え、合格者は250名を上回り、いずれも過去最高となった。東京・神奈川からの受験者が一昨年度は128名、昨年度は137名だったのに対し、今年度は160名と飛躍的に伸びた。その結果、合格者も大きく増加し、実質倍率は2.88倍で、昨年度よりやや増加した程度にとどまった。
 算数では、これまで大問5題であった2日目が4題に減少しただけでなく、理由記述の問題など、形式に大きな変化があった。理科では、昨年度に続き、物理の問題において、選択肢で答える問題が登場し、受験生たちは戸惑ったと思われる。近年、国語でも記述の幅が増えていることもあり、どの教科においても、ひらめきや想像力以上に、読解力や記述力、論理的思考力が求められる傾向が強まっている。

募集人数
180名
志願者数
735名
受験者数
727名
合格者数
252名
実質倍率
2.88倍
算数1日目算数2日目国語1日目国語2日目理科
受験者平均点52.6/10054.8/10059.4/8070.7/12062.5/100300.0/500
合格者平均点66.5/10069.2/10063.9/8077.3/12071.9/100348.7/500
受験者最高点100/10095/10077/80102/12097/100422/500
合格者最低点-/100-/100-/100-/100-/100322/500
2018年度入試要項
募集人数
180名
選抜方法
算・国・理
出願期間
12/22金~1/4木
試験日程
1/13土・1/14日
合格発表
1/15月(掲示)
1日目2日目
算数100点(60分)100点(60分)
国語80点(40分)120点(70分)
理科100点(60分)
合計計500点(290分)
2017年度大学合格実績

高校卒業生:220名

国公立大学への進学者数(カッコ内は現役)

東京大
95名(75名)
京都大
39名(30名)
大阪大
12名(6名)
神戸大
11名(4名)
大阪市立大
1名(1名)
大阪府立大
4名

私立大学への進学者数(カッコ内は現役)

早稲田大
22名(4名)
慶應義塾大
27名(5名)
関西学院大
2名
関西大
1名
同志社大
14名(2名)
立命館大
5名
過去3年間の中学入試データ
年度受験者合格者実質倍率合格者最低点
20166392392.67296/500(59.2%)
20176672422.76321/500(64.2%)
20187272522.88322/500(64.4%)
Topics
入学試験の制限時間は、受験票に記載される。年により変動する場合があるので注意が必要。
算数

 1日目の問題数は11題、2日目の大問数が4題となった。1日目の問題数は年によって多少の変化があったものの、2日目の問題数は昨年度まで5題と固定されていたため、今年度の受験生はかなり動揺したと思われる。
 単元については、1日目は、数の問題に偏りが見られた。非常に易しい問題(2番や5番など)がある中で、手が出ないほどの難問はなかったため、多くの受験生が焦らず取り組めたと思われる。ただ、正解までたどりつくことは難しく、灘の入 試として適切なレベルであったと言えるだろう。また、2日目はすべての問題において場合分けと調べる作業が要求された。もはや単元という分け方が通用しないように思われる。きっちりと調べ上げればある程度の得点は可能だが、テクニックを駆使して解けるシーンは少なかったと言える。試験会場での対応力が問われる内容となっているので、初見の問題への対応力と、着実に調べ上げて数える確実性が要求された。

算数分野別出題バランス
国語

 1日目…文章題1題・語句などに関する問題6題。2日目…文章題2題・詩1題。1日目、2日目ともに例年通り。1日目はことわざ、慣用句、外来語、三字熟語、四字熟語、漢字しりとりなど、知識分野から幅広く出題された。俳句も例年通り出題され、今年度の干支にちなんで「犬」に関するものであった。灘の1日目では、幅広い知識とその場で柔軟に対応する力が求められる。2日目の大問1は灘に頻出の異文化に関する随筆文が出題された。大問2も随筆文で、黒糖を見ると沖縄で戦死した兄を思い出すという内容のものであった。戦時の記憶を綴った文章からの出題は、昨年度に続き2年連続であった。大問3は例年通り詩が出題された。比喩表現では、何を何にたとえているのかを考えて読解する必要がある。2日目の記述問題は、問題文中で傍線部の持つ意味を理解し、解答欄に合わせて字数を考え、必要十分な内容を盛り込まなければ ならない。

国語分野別出題バランス
理科
  1. 出題内容
     大問6題中、物理・生物が2題ずつ、化学・地学が1題ずつという出題であった。
  2. 昨年までとの比較
     物理では高校レベルの力学をアレンジした良問が出題された。また、気体の体積変化、水溶液の化学反応の問題は、いずれも実験についての理解を問われるもので、基礎的な内容を重視する姿勢が見られた。計算に関しても、実験結果から規則を読み取るというこれまで通りの出題であった。地学は天体に関する計算、生物は生き物のつながりについての問題が出題され、灘で頻出の題材である。ただし、これまでになく知識問題が少ないことで、得点差がつきやすかったと思われる。
  3. 対策
     生物や地学では基礎的な知識を確実に身につけるとともに、先入観を捨てて問題文で問われていることを考えるという練習が必要である。また、物理や化学においては、結果をもとに規則を見つける姿勢、および小問が次の小問にヒントになることを意識して問題を解く訓練が必要である。
理科分野別出題バランス