甲陽学院中学校

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2018年度 中学入試分析

 関西屈指の難関校である甲陽学院。受験者数が昨年度から30名以上増え、21世紀に入って初の400名超えとなり、人気健在を明確に示した。
 出題レベルは算数が多少取りやすくなったとはいえ、合格者最低点の得点率が55%を切っていることからも難度の高さがうかがい知れる。中でも多くの受験生の心が折れそうになったであろう難問が並ぶ理科は、初日の最終科目であるため、2日目の国語までにメンタルを立て直すことが合格への必須項目といえる。対策については、最も差がつきやすい算数では途中の考え方をコンパクトに記しながら深く理解することが大切で、国語は記述問題を中心とした過去問による訓練が肝要。物理化学を中心とした理科の難問にも屈することなく丁寧に掘り下げる粘り強さを養いたい。

募集人数
200名
志願者数
423名
受験者数
402名
合格者数
222名
実質倍率
1.81倍
算数国語理科
受験者平均点1日目62.1/10055.2/10047.9/100-/500
2日目58.3/10052.8/100
120.4/200108.0/20047.9/100
合格者平均点141.4/200117.1/20053.3/100311.8/500
受験者最高点198/200154/20081/100386/500
合格者最低点-/200-/200-/100273/500
2018年度入試要項
募集人数
200名
選抜方法
算・国・理
出願期間
12/25月~1/5金
試験日程
1/13土・1/14日
合格発表
1/15月(掲示)
1日目2日目
算数100点(55分)100点(55分)
国語100点(55分)100点(55分)
理科100点(55分)
合計500点(275分)
2017年度大学合格実績

高校卒業生:212名

国公立大学への進学者数(カッコ内は現役)

東京大
39名(34名)
京都大
51名(35名)
大阪大
21名(13名)
神戸大
14名(7名)
大阪市立大
6名(3名)
大阪府立大
8名(1名)

私立大学への進学者数(カッコ内は現役)

早稲田大
17名(4名)
慶應義塾大
20名(6名)
関西学院大
関西大
同志社大
24名
立命館大
16名(1名)
過去3年間の中学入試データ
年度受験者合格者実質倍率合格者最低点
20163822201.74271/500(54.2%)
20173692191.68276/500(55.2%)
20184022221.81273/500(54.6%)
算数

 2日間合計の受験者平均点が昨年度より7.2点上昇していた。昨年度が甲陽のスタンダードといえる55%ラインであったので、今年度は若干難度が下がったといえる。3本の川が交差したり、箱の内部の鏡に光を反射させたり、見た目のインパクトが強烈であったものの、じっくり読めばむしろ解きやすいレベルの問題が多かった。また、今年度の特徴として、出題分野の大きな偏りが挙げられる。割合や和差の文章題、場合の数といった他学校での主要な分野からの出題は一切なく、紙面すべてが、「速さ・数・図形」の出題で埋め尽くされた。とりわけ全出題の50%以上を占めた図形問題は、同校の今後の主流となる可能性が高い。そして、1日目に出題された分野が2日目にも出題される可能性があることも認識しておきたい。今後の対策としては、過去問の高度な焼き直しに対応すべく理解を十分行き届かせる学習を心がけるとともに、平素から作図をしながら粘り強く考え方をまとめる練習を意識すべきである。

算数分野別出題バランス
国語

 1日目、2日目ともに論説文と物語文が1題ずつ出題された。
 出題内容について大きな変更はないが、箇条書きで何点か答えさせる問題が両日ともに出題されている。また、直近5年に比べると記述量がやや増えた。設問レベルについては、1日目の方が答えの方向性に予想がつくものが多かったが、2日目の方は文章をよく読まないと答えの方向性に迷う問題があった。
 甲陽合格のためには、難解な文章を読み込む力、そして、問われた内容に対してできるだけくわしく、丁寧に記述する力が必要となる。ただし、今年度出題された箇条書きの形式が続く可能性もあるので、要点のみを簡潔に記述する力も必要となってくる。また、甲陽は問題の難度が高く、平均点が低くなる学校なので、漢字語句の問題できっちりと点数を取りきらなければならない。日々の学習の中で語彙力を養うためのトレーニングを欠かさず行うようにしたい。入試直前期には文章・設問の内容を暗記するくらい過去問を解くようにするとなおよい。

国語分野別出題バランス
理科
  1. 出題内容
     物理は光・ばね、化学は溶解度・中和反応、生物は昆虫と植物の発芽をまとめた1題、地学は天気からの出題であった。
    大問数は例年通り6題だが、小問数では生物が少なくなった。
  2. 昨年までとの比較
     溶解度、ばねについてはハイレベルであるが、甲陽受験生であれば対応できたであろう。しかし、物理においては、これまでの表の数値から法則を見つける問題ではなく、虫眼鏡を使った光の屈折に関する問題が出題された。また、化学においては、中和反応が二段階で進むことを理解し、実験データを読み取る問題が出題された。いずれも求められる力は変わらないが、目新しさを感じさせる甲陽らしい問題であった。
  3. 対策
     生物は題意を読み取り表現する練習が必要である。地学は天文や気象などの話題について注目しておきたい。物理・化学は計算力は当然で、合否を分けるのは整理力である。実験手順やデータにある情報を整理すると正解にたどりつける。普段のノート学習で考え方を整理することを心がけてほしい。
理科分野別出題バランス